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タオルや手拭いに関するさまざまな知識をまとめました

タオルや手拭いには様々な専門用語がでてきます。わからない言葉等があればこちらからご確認下さい。

目次

綿花について

綿花の環境や生産量

綿花の育つ環境
綿は、灌漑した土地でも育ち、土が痩せにくく、輪作にも容易に組み込めるということで、世界各国で商業栽培されています。
綿は、綿繊維の形成が終わり、完全に成熟したコットンボールが裂けた状態で収穫されます。良質な綿がとれる地域は、灌漑を含め生育期に水が豊富に得られる一方で、コットンボールが裂ける時期には降雨が少ない土地ということになります。
綿花の生産量
天候によって収穫量が左右される上に、市場の変動によって作付け面積が大きく変動するので、年毎の収穫量は変動しています。ですが、長期的な傾向として、綿花の生産量は少しずつ増えています。
タオル糸に適した綿花
タオルのタテ糸・ヨコ糸づくりに適した綿花は、一般的には中番手用の綿と太番手用の綿です。

綿花の主な原産国

主要原産国と割合

主要な綿の原産国
世界の綿生産のうち、上位を占めるのは、中国・米国・インド・パキスタン・ウズベキスタンです。この5カ国で、世界の生産量の70%を占めています。
その他の原産国
アルゼンチン・ブラジル・エジプト・コートジボアール・トルコ・ギリシャ・シリア・アゼルバイジャン・タジキスタン・トルクメニスタン・豪州など。

原産国別の綿花の特徴

世界で生産されている綿花のうち、代表的なものを、品質に応じ紡績する用途別に生産国・生産地域・綿の種類を分類すると次のようになります。

米国(アメリカ)の綿

米国は世界2位の綿産国です。綿花の輸出国としては世界1位です。40種余りの品種を栽培しているので、綿花のデパートと言われています。大部分はアプランド綿ですが、1990年代後半よりスーピマ綿(超長綿)の生産も増えています。綿の主な生産地は、カリフォルニア州・アリゾナ州・テキサス州・ミシシッピー州・ニューメキシコ州などです。

サンホーキン綿
カリフォルニア州のサンホーキンバレイで灌漑栽培されている、サンホーキン綿が日本では好んで使用されています。アプランド綿の中では最も強度があり、色合いが健康的なナチュラルホワイトなので、高級綿ニット糸の原料としては、同一価格帯の綿花の中では最高の評価がされています。繊維長は1・2/32~1・4/32インチ以上に達し、繊維強力も優れています。また、綿作管理技術や夾雑物除去能力が高いため、世界で最もクリーンな綿の1つとされています。摘み取りが機械化されているためのデメリットは幾らかありますが、糸にする際の均質性は申し分ありません。 単一品種作付け制度によりヒルスツム(アプランド)綿のアカラ種だけが植えられていますが、広大な谷で栽培されているため、すべてが一定の品質、同じグレードに育つわけではありませんので注意が必要です。
カリフォルニア/アリゾナ綿
カリフォルニア南部のインペリアルバレイとアリゾナ州で栽培されています。サンホーキン綿に次いで良く使用されています。サンホーキン綿と同じアカラ系統の品種を栽培していますが、気候風土の違いにより、繊維長・強度・色合いともにやや劣るものになっています。
メンフィス綿
ミシシッピー州で栽培されている綿で、主に欧州に輸出されています。綿と種とを分割するジンという機械に旧式のものを使用しているものが多く、時間がかかるため綿に割高感がありますが、繊維の傷みが少ないということに着目して、これを好んで使用する紡績会社が日本にもあります。
スーピマ綿
アリゾナ州・ニューメキシコ州・カリフォルニア州などで栽培されるようになっている長超綿です。品質がすべての点で平均以上に優れており、均斉度の高い綿の糸でつくった生地は光沢が出ます。また天然の撚りによるバルキー性(ふんわり感)も出ます。

この他、テキサス州などで、日本で太番手用として使用されている中繊維綿を主として色々な品種が栽培されています

インドの綿

インドの栽培品種は、非紡績用のデシ綿から100番手より細い糸の紡績が可能なスビンまで多岐にわたっています。また、普通の品種に比べ、気候風土への適応性があり、単位面積あたりの収穫量が高く、品質面で優れているハイブリッド綿が盛んに栽培されています。 モンスーン気候次第で、品質が大きく変動するリスクがあるため、綿としての輸出が制限されていますが、その評価は徐々に高まっています。

スビン、DCH32、バララクサミ、MCU-5
超長綿。繊維長が最高で1・16/32に達するものがあります。色合いがよく、蝋分と油脂分の含有量が多く、ニット製品にすると手触りが良いと言われています。
H4、シャンカー6
中長綿。繊維長は1・2/32が中心。程よい強度があり、色合いと均斉度に優れています。やや蝋分が多く、加工には手間ひまかける必要がありますが、糸が本来持っている柔らかさが持続するため、ニットに好まれています。

エジプトの綿

栽培されている綿花はすべて超長綿と長繊維綿です。ギザという呼称に二桁の数字がつけられ区別されています。1980年代終わりまでは超長綿のみならず長繊維綿も日本に数多く輸入されていました。その後、長繊維綿の輸入は米国のスーピマにとって替わられています。それでも日本人にとってのエジプト綿は高級綿の代名詞であり続けるでしょう。 あまり重視されてはいませんが、綿花栽培では3年の輪作(1年目に小麦とコーン、2年目にアルファルファと米、3年目に綿をつくる)をしていますので、化学肥料に頼らず土地を痩せない工夫がされています。

ギザ45
超長綿。繊維長が1・12/32インチ以上で、繊度が3.0~4.0の間に安定しているので、海島綿と同格に扱われています。 超長綿としては他に、ギザ70・76・77があり、いずれも優れた強度もっています。
ギザ75・80、デンデラ
長繊維綿に分類されますが強度があり、綿と種の分離をすべてローラージンで行っているので、短繊維の含有率が少なく、日本では準超長綿として扱われています。

オーストラリアの綿

1980年代から綿花が盛んに栽培されるようになりました。品種は全てアプランド綿で、アカラ系統のデルタパイン90、サイカラ、シカラ種などです。 繊維長は1~1・3/32インチ(平均1・2/32)で、繊度4.5前後、中番手用のクセのない糸と言われています。 天候の影響を受けやすいこともあり、同じ品種を栽培しても、米綿よりやや強力が劣った糸が出来ると言われていますが、夾雑物の混入が少なく、北半球の産地と半年ずれて収穫されるため重宝されています。

中国の綿

中国は世界1位の綿産国です。品種と生産地域で、揚子江以北から黄河流域を経て遼寧省に至る地域と新疆ウイグル自治区に分けられています。生産の90%は揚子江・黄河の流域で占められています。 アプランド綿をはじめとして色々な綿が栽培されています。広大な土地で栽培されているため、地域による品質差があります。成熟度がばらつくと、染色時の発色性がばらつく原因となりますので、扱う際は注意が必要です。 新疆ウイグル自治区では超長綿と長繊維綿を栽培しています。

新疆ウイグル146綿
新疆ウイグル自治区で栽培される超長綿。北緯44度に位置し、砂漠地域に灌漑して栽培されています。晴れた日が多く日照時間が長く、1日の寒暖の差が大きく綿の繊維が順調に成熟することで知られています。146とは、品質が1級品で繊維長が46/32インチ(=1・14/32インチ)であることから名づけられています

タオルについて

使用される糸について

一般的なタオルの糸
一般的なバス・フェイス(ハンド)・ウォッシュ(ゲスト)タオルに使用されているタテ糸・ヨコ糸の太さは、特殊なものを除き綿番手60~15番手前後です。
特殊な糸
甘く撚ったパイル糸や、撚らない糸、光沢があり発色性のあるパイル糸などがあります。
より細番手な糸
上記のような糸や糸の強力を出すための原料として、通常のタオルに使用される糸より細番手の糸が使用されます。このような細番手の糸は細番手用の値段の高い綿花が使用されています。

単価の高いタオルの理由

高価な綿花
値段の高い綿花を使うと、それだけで値のはる(原価の高い)タオルやタオル生地になります。それゆえ、使用する綿花のイメージや稀少性をブランドとして打ち出したものや、細番手用の高価な綿で紡績した糸をパイル糸に使用したものは高い商品となります。

理想的なタオル

糸にあった商品
使用する綿花が本来持っている特質を生かしたタオル。綿花の銘柄にとらわれず、品種や産地を踏まえ、綿の基本的な性質を把握し、糸を生産、使用してつくられたタオルであれば、品質に見合った単価でのタオルとなります。
用途に合った商品
タオルの用途ごとに必要に応じて稀少性のある綿花や特性の強いブランドの綿花を状況によって使用し、タオルを作成する。

タオルの織り方

ジャガードタオル

朱子織り
タオルの朱子織りとは、ジャガード織りの一種で、縦糸が多く表に出ていて光沢感がある織り方です。朱子織部分に凹凸も少なく、打ち込みも細かい為、その分、細かい文字や絵柄などの表現が可能です。
袋織り
袋織りはジャガード織の一種で朱子織りと似ていますが、文字やデザインが若干盛り上がったような織り方となります。打ち込み量はあまり多くはないため、生地部分にベース色の透けや間(ベース色が点々ででる)が出来る。以前は袋織りしか織れない織機が主流でしたが、どちらも織れる織機が増えており、現在は朱子織りの方が細かい表現が可能なため、袋織自体は減少傾向にあります。
ドビー織り
ドビー織機で織ったタオル。この織り方で可能なデザインは比較的簡単な小模様が反復したものとなり、自由度は少ない。ヘムへの簡単な柄や緯糸での簡易的な表現は可能。大量生産に向いた織機であるが、ドビー織機で織れるデザインで比較的数量がまとまった場合には安価に生産が可能となる。
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